KENPOKU ART 2016 公式サイト制作
       
     
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KENPOKU ART 2016 公式サイト制作
       
     
KENPOKU ART 2016 公式サイト制作

2015.6 - 2016.9 茨城県庁 県北振興課 / N&A株式会社
https://warp.da.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/11402743/kenpoku-art.jp/
https://casabrutus.com/art/27580

概要
2016年秋に茨城県で初めて開催中の国際芸術祭「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」のクリエイティブ制作全般を担当。アノニマスな「公式の価値観」を押し付けるのではなく、様々な個人の「顔の見える主観の言葉」を軸に、様々なコンテンツの複合的な切り口から、芸術祭および茨城県北地域の多様な価値・楽しみ方を提示した。

背景
茨城県で初めて国際芸術祭を開催するに際し、芸術祭のコミュニケーションディレクターに林千晶が就任。クリエイティブツール全般の制作を担当した。

アプローチ
初開催の芸術祭と茨城県北地域という認知の低い現状から、個々の制作に先立ち、ティザー期・開催直前・会期中のフェーズ毎にコアターゲットとWebコミュニケーションのタッチポイントおよびコミュニケーションプランを策定。芸術祭という旅の体験を実感できるよう、顔の見える個人のリアルな主観の言葉を軸に、webコンテンツやイベントをトータルでデザインした。

役割・実施内容
・プロジェクトマネジメント
・コミュニケーション計画策定
・webサイト情報設計
・アートディレクション
・CMS仕様設計
・コンテンツ企画/制作

プロジェクトの成果
目標30万人来場に対し、2.5倍以上の約78万人の来場を記録。
経済波及効果が35億3,300万円、パブリシティ効果は42億4,200万円換算となり、初回開催にも関わらず大きな成功を収めた。
3年毎のトリエンナーレ形式での継続開催が確実視されていたが、2017年の茨城県知事の交代により中止となった。

コメント
2016年だけでも片手じゃ足りないくらいたくさんの芸術祭が開催された。そのひとつである茨城県北芸術祭に関わるにあたって、アートが地域活性の道具に成り下がっていないか、という批評を避けては通れなかった。実際、ある側面から見れば芸術祭がアートを利用しているという面があるのは否めない。それに対してどうするのが正解なのかは今でも分からないけど、せめてそれに自覚的であろう、自分の手の届く限りは誠実であろうとは思っていた。
無責任に公式の「正解」や「楽しみ方」を押し付けるのではなく、ディレクターもアーティストも参加者も、それぞれの顔が見えてそれぞれの主観で語られるコンテンツ、というコンセプトを立てたのは、何がアートなのか、アートの役割は何なのか、そんな議論を提起する力と多様性を持つアートに対する、僕なりの誠意だったのだと思う。

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