『Turbulence』表良樹
       
     
『Turbulence』表良樹
       
     
『Turbulence』表良樹

No.16 2021/10/28 @3331 Art Chiyoda:3331 ART FAIR 2021

乱気流を意味する〈Turbulence〉の名の通り、ガラス鏡に大量の異なる塗料を吹き付け、時間とともに色同士が混ざりあうことで、大気の動きのように意図を超えた複雑な模様を生み出した作品。
暖色の〈#4〉は昼を、寒色の〈#5〉は夜をそれぞれ表している。

自然の生み出す造形や色彩、その人智を超えた壮大さや繊細さに感じる神性は最も根源的な感動のひとつであり、それを自らの手により解釈し新たな形として再構成しようとする試みもまた、アートの根源的な衝動のひとつだと言える。
そんな普遍的で時流に左右されないコンセプトの純度の高さに惹かれた。

コロナ禍で閉じこもらざるを得ない日々や家の中で、神器でもある鏡をメディウムにし、色彩ある光でポジティブなエネルギーを感じられそうなところもいい。