未来には運命なんてないと思え 過去は正しく定めと思え / by Yuki Takai

挨拶もさせていただいたので重複する部分もあると思いますが、節目なので改めて書き残しておきたいと思います。

2012年10月31日をもって、インターンアルバイトから4年間過ごした株式会社セプテーニ・クロスゲートを退職しました。
二晩明けて、最後にいただいた色紙の3面にわたる寄せ書きを読んで、ちゃんと見ていてくれたんだなー、としみじみ感謝を噛み締めています。

本当に、いや本当に(笑)、大変なこともつらいこともたくさんあったけど、ここまで頑張ってこれたのは間違いなく、同期をはじめ、真面目で泥臭くて負けず嫌いでどこまでも一生懸命な、愛すべき仲間がいたからです。周りの仲間の頑張りを裏切れないな、みんなの頑張りが報われてほしいな、と思える環境に新卒で入れたのは本当に幸せなことだったなと思います。

細切れに分業化された仕事のパーツだけでなく、提案からディレクション、運用、納品まで全工程に関わって、アカウントプランナーという職種名以上に広範な経験ができたこと。そして、Webプロモーションという時流の早い中で、運良くフラッシュマーケティングやソーシャルゲームといった、その時々で「旬」なクライアントを担当させてもらいながら来れたこと。年次や実力以上に大きなクライアントを受け持たせてもらえたこと。
まだまだ小さな組織だったから、いずれももしかしたら「やらざるを得なかった」という方が正しいかもしれないけど(笑)、それでどれだけ貴重な経験をさせてもらって、成長させてもらえたことか。本当にありがとうございました。

ずっと、たとえどんなことがあろうと、少なくとも「逃げたな、自分に負けたな」と思って去りたくはないとだけは思っていました。何か具体的な形として成し遂げられたものがあるわけではないですが、少なくともそういう後ろめたさを覚えなくてすむ程度には、自分の意地を貫き通して一生懸命やりきれたかなと思います。
今回、自分から退職を申し出ておきながら、正直、引き止めていただけたのもすごくありがたかったし、申し訳ない気持ちもありました。でもそれ以上に、最後には新しい環境でチャレンジすることを快く応援してもらえたこと、本当に感謝しています。

「未来には運命なんてないと思え 過去は正しく定めと思え」。

未来はこれからいくらでもいい方向に変えていけるし、今まで過ごしたすべてがあってこそ今の自分がいる。その昨日までの過去が正しかったと証明できるような、そして「あいつは新しい道を選んでよかったんだ」と思ってもらえるような活躍を見せるのが、お世話になったみなさんへの何よりの恩返しだと思っています。見ててください。

 

これからは、ライフワークとして掲げている「あらゆるクリエイションに対してきちんと評価と対価が巡る仕組みをつくる」という思いを形にすべく動き出すきっかけになったイベントや、プロジェクトデザイン講座で関わらせてもらった、そして今これを書いている場所でもある株式会社ロフトワークに、縁あってジョインさせていただくことになりました。

どうやって前述のライフワークを実現させるか、と考えた時に、思いの強さで負けることはないけれど、形として実現させる力が足りないと痛感していました。実際の制作の現場で、喉から手が出るほど欲しいつくり上げるというスキルと経験を積めるし、何より「クリエイティブを流通させること」をミッションに掲げてクリエイターに活躍の場を創り出しているロフトワークのベクトルは、そのまま自分のベクトルと一致している。これ以上ない環境だと思います。
もちろん、勉強しに行くわけではないので、 もっともっとロフトワークを面白くできるように、新しい風としてこれからのロフトワークを一緒につくっていけるように、精一杯頑張ります。

 

今まで積み重ねてきたものには自信を持って、これからの経験には素直に。

どうもありがとうございました!そしてよろしくお願いします!